Column
測量の魅力
創業から30年を迎えたキーノスロジックは、測量CADシステムとともに成長し、今も業界の業務効率化に貢献しています。
当社を紹介する上で欠かせないのが「測量システム」となるのですが、
「そもそも測量ってなにをしているの?」
と、思われる方が多いのではないかと思います。(実際に、採用面接時にはよくご質問されます!)
私は、測量のことを「国の未来づくり」をすることだと思っています。
なぜそう思うのか?測量とは何を行っているのか?などなど、この記事では、測量の魅力をご紹介します!
測量とは?
測量には、大きく分けて「外業」と「内業」の2種類があります。
道路に三脚を立てて、カメラのような器械をのぞきこんで作業されている方をみたことはありませんか?
あの方達は、測量の外業を行っており、測量器機をつかって「測量」を行い、土地の形や高さを正確に測る作業を行っています。
そして、計測したデータを持って帰って実際に図面に起こしたり、設計図を作成するのが内業です。
内業での業務にはシステムを利用しますが、このシステムを当社が開発しているのですね。
測量で得た情報をもとに、土地や道路の形を決めていきます。
そのため測量は、街づくり・国づくりには絶対に欠かせないものなのです。
測量の歴史
「測量」の歴史は古く、実は紀元前3000年ごろのエジプトですでに使われていたことがわかっています。
洪水のたびに土地を測りなおす必要から測量や図形への研究が盛んになり、これが測量の起源と言われています。
日本で有名なのは、「伊能忠敬」です。
江戸時代、日本国中を測量してまわり、初めて実測による日本地図を完成させた人です。
完成された地図は、現代のものとほとんど差のないものだったとのことです。
現代のような測量器機・技術発展のなかった江戸時代、伊能忠敬は10年以上の歳月をかけ、日本全国を歩いて
測量を行いました。
近年では、測量の対象はかならずしも地球上の物体に限らず、たとえば月の表面など、他の天体での測定も行われるようになりました。
測量の役割
冒頭で、「測量とは国づくりにかかせない」とお伝えしましたが、実際に、わたしたちの生活において「測量」はどのような役割を担っているのか、身近なものから紹介します。
建築物をつくる
道路をつくる、線路を敷く、家を建てる・・・そのすべての始まりが「測量」です。
測量とは、土木建造物を建設するための最初の大仕事になります。
土地の形や高さを把握できていないと、家や構造物をつくることはできません。
せっかく建てた家が傾いてしまったり、見通しの悪い道路ができてしまって、交通事故が多発してしまったら、大変ですよね・・・
そのため、精度の高い測量を実施する必要があるのです。
社会的にも重要かつ責任の大きな仕事です。
土地の価値を知る
土地の正確な広さがわからなければ、正しい売却価格がつけられないため、売買にあたって測量が必要になります。
隣接する土地との境目が分からないと、どこまでが自己所有分の土地として売却できるのか分かりません。
また、同じ地域でも条件によって土地の価格は大きく前後することがあります。
その土地の価値を知るには、その土地を実際に測量し、利用価値などの観点から評価するしかないのです。
測量は、土地の現状を知る第一歩となります。
災害の予防・復旧
自然災害などの復興現場においても、測量士は重要な仕事を担っています。
地震などの影響で複雑な地殻変動が発生・多くの住宅が全半壊してしまうと、もともとあった建物や道路の場所が、わからなくなってしまいます。
そこで必要になるのが、「測量」です。
復旧工事等に先行して、早急に位置情報を修正し、再開発に向けたデータを早急に集めることで、被災後の復旧・復興事業の円滑な実施が可能となります。
さいごに
測量の身近な役割についてご紹介させていただきました。
土地を測ることは知っていたけれど、それがこんなに重要な役割を担っているということは、知らない人の方が多かったのではないでしょうか。
知っている方でも、改めて測量の重要性や魅力を思い出す機会になってくれていたら、うれしいです。
わたしが、測量の役割において、どの点においても共通していると思うのは、「なにかをはじめるとき必要となる」ということです。
これから先の未来のためにも、安心して暮らせる場所を作り出していく必要があります。
測量は、そのはじまりとなるもので、常に欠かせない仕事だと言えます。
測量は「国の未来づくりをする仕事」なのです。
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